渋谷はBunkamuraで開催中のピーターラビット展に行ってきました。
何を隠そうこのワタクシ、キャラクター系で何が一番好きかと言われるとピーターラビットと答えるくらいにはピーターラビットが好きで、お家にもぬいぐるみがいたり(小さい子は今日お迎えした子。写真には無いけど、別で大きいぬいぐるみも有り)
食器がいろいろピーターラビットだったり
もちろん絵本だってちゃんとあり
極めつけは、舞台となったというか、作者が住んでいたイギリスは湖水地方と呼ばれる地まで勢い余って(マイルが余ってただけだったりするけど)行ってきたりもしてみました。
ヒルトップ農場
作者が住んでいた家
作者が住んでいた家の前で見つけたリアルピーター君
そしてもちろん、ピーターラビットミュージアムの総本山である、The World of Beatrix Potter Attractionにも足を運んでいます。
何が言いたいかというと、日本人的には平均以上にピーターラビット関連の色々を見てきてたりします。
なので、最初はあんまり期待してなかったんですね。「たぶん見たことある諸々のコピーか何かがパラパラ置かれてて、場所柄物販コーナーだけはやたら充実してる感じなんだろうなー」と。
それが、見事に期待を裏切られた。もう最高としか言えなかった。休日潰して、渋谷まで出向いて、1500円払って入った訳ですが、きっともう一度行きます。
素敵ポイントその1:コピーじゃない
原画って、基本いつもしかるべきところで公開されてる訳じゃないですか。しかもピーターラビットなんていう人気コンテンツ。原画があるなんて思ってませんでした。
見事に裏切られました。
ほぼ全部原画です。
公式サイトには以下の様に書かれてます。
本展は、英国ナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、彼女の愛用品など200件以上の作品・資料が出品され、そのほとんどが日本初公開となります。
日本どころじゃないですよ。ナショナルトラスト管轄の湖水地方まで足はこびましたが、こんなの見れませんでしたよ。どれも複製でしたよ。
中の写真撮影が禁止だったので、買ってきたガイドブックから引用しますが
こういった、自費出版本の原画から、絵本の原画から、ロケハンで書いたスケッチから、ほぼ全て原画が展示されています。
最初は「ピーターラビットファン感謝祭」みたいなノリを想像してましたが全く違います。まごうことなき展示です。ピーターラビット展示会です。
素敵ポイントその2:ボリュームがすごい
先ほどの引用にもちょっと書いてますが、200点以上ですよ。1つの展示を30秒鑑賞したら、それだけで100分ものボリュームですよ。
現存する資料で持ってこられるものを全部持ってきたんじゃ無いか?と疑うくらいの(そしてたぶん合ってる)ボリュームです。
この量の展示をよく実現させたとホント感心します。そして、これだけのものが日本で観れる機会が次にいつあるのかなんてわかりません。このポイントだけでも、気になってるレベルであっても迷わずオススメする根拠です。次がある保証なんてありません。
素敵ポイントその3:物販がすごい
ピーターラビットって、個人的には大ヒットなんですが、日本においてはサンリオキャラに比べると商業展開が少なく、グッズを集めるのも一苦労です。定期的にLINEスタンプが出てたりしないかなと探してみますが、今現在も出る様子はありません。
で、そんな中久しぶりに大量のグッズを見れました。それだけでテンション上がりまくりです。
冒頭でも紹介しましたが、ぬいぐるみをお迎えしたのと、かわいい缶に入ったチョコレートを買ってきました(後で紅茶入れにする予定)。あと公式資料集も。
一つ付け加えておくと、グッズを日常あまり見ないのは、ライセンス管理が徹底されているというのもあるんですね。
ピーターラビット関連の諸々の売り上げは、その一部がナショナルトラストの活動に充てられることになっています。
つまり、我々がグッズに使ったお金が、美しい湖水地方を保全するために役立っている。そしてその活動を維持するためにも徹底したライセンス管理がされている。
そんな訳で、あまりグッズにお目にかかれない中、たくさんのグッズに囲まれるのはそれだけでテンションが上がってくる状況だったりします。
遠慮せずに色々買って、そして自然の保護に協力しちゃいましょう。
素敵ポイントその4:そんなに混んでない
今日は日曜日という一番混雑が予想されるような曜日。そして天気もあまりよろしくなく、こういった室内イベントはいつも以上に混みそうです。
が、そんなことはありませんでした。
鑑賞の列はできていますが、入場に並ぶこともなく、見れない展示が出る様な混雑でもなく、ホント「ほどほどに混んでる」という言葉がしっくりくる感じです。正直もうちょっと混んでても良いんじゃ無いか?平日想像すると、もう少し入らないと次回開催危ういんじゃ?と思うレベルです。
なんども言いますが、このボリュームと質の展示が次にいつされるかなんてわからないし、次があるかわかりません。
内容だけで言えば、倍人が入ってても全くおかしく無いクオリティです。
いつ口コミで人が殺到するかもわかりません。もう気になってるなら早いうちに行っておきましょう。
おまけ:ピーター君&ビアトリクス・ポターさんについての予習
さて、この文章を読んでくれた人なら、たぶん明日にでもBunkamuraに突撃してくれるものと信じてます。
で、その際に予習をしておいた方がいいかと思うかもしれません。
まず、ピーターラビットについては、予習なしでOKです。初版の絵本が日本語の文章とともに展示されています。
しかし、作者であるビアトリクス・ポターさんの生涯については、予習しておくとより楽しめるかと思います。
オススメのコンテンツは次の2つ。
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彼女の生涯そのものを映画にしたものです。ストーリーも秀逸だし(しかし、面白くするために一部事実を脚色してたりもする)、何より映像が美しい。 彼女がどんな美しい自然に育まれ、どんなサクセスストーリーを登り、どんな恋をし、そして挫折し、そして何に傾倒していったか。
そんな知識が事前にあると、展示をより楽しめると思います。
そして2つ目は、みんな大好き「やる夫で学ぶシリーズ」。
この「やる夫がピーターラビットになったようです。」だけでなく、この作者のやる夫シリーズは全部読んでほしいくらいに好きなんですが、これも他のシリーズと変わらず飽きさせず丁寧な説明で彼女の人生とピーターラビットのお話、その背景を知ることができます。
両方見るのであれば、DVDを見た後にやる夫を見るのがオススメです。美しい映像とストーリーで感動した後に、文字としての補足でやる夫読む感じですね。
最後に
こちら、東京での展示が終わったら、次は福岡だそうです。たぶん東京と同じ展示になると思うので(一部だけ返すとかしないと思うので)、ワクをテカさせながら待っていてください。(10月の終わりから、福岡県立美術館で開催とのことです)
で、最後にですが、「展示」と名のつくものって、誰にも邪魔されずに一人で作品を鑑賞する性質のものと、人とあーだこーだワイワイしながら鑑賞する性質のものがあると思います。
この展示は、後者だと思ってます。
私は一人で行きましたが、『これ、友達とかと「かわいいねー」とか「この話子供にはどうかと思わないー?」とか「風景画、動物画と比べると明らかに雑だけど上手だねー味あるねー」』とかとか、色々ワイワイしながら鑑賞したかったなぁと少し寂しくなりました。
なので、一人だと楽しめないわけではありませんが(実際一人で大いに楽しんできました!)、できれば友達や恋人、もしくは家族となどと一緒に行くことをオススメします。
そんな訳で、開催中にあと2回は足を運んでやるー!と意気込むくらいに良かったので、皆さんも是非行ってみてください。