またちょっと路線を変えて、本日は電卓のお話。
ヒューレットパッカードが電卓を出しているをご存知でしょうか。
ビジネス用のPCや、プリンタを扱ってるあの会社。SI屋さんならHP-UXとかの方が馴染み深いかな?
HPの電卓、一部で根強い人気があるんですよ。関数機能が豊富なので、日本の簿記試験・会計試験には持ち込めないですが、アメリカの会計試験では一つのスタンダードとなっている電卓です。
今回紹介するHP-12Cですが、ウィキペディアによると
米国における金融電卓のデファクトスタンダードとなった。たとえばゴールドマン・サックスとベアー・スターンズは新入社員に対し HP-12C の教育を毎年おこなっている。
なんて書いてあります。エリートofエリートが使う電卓、それがこのHP-12Cなワケです!
長いこと電池切れのまま放置していたのを、本日久しぶりに電池入れ替えて動くようにしたので、そんなきっかけの思いつき記事です。
hp 12c Platinum ブラック 金融電卓 日マニュアル付
- 出版社/メーカー: ヒューレット・パッカード
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: オフィス用品
- 購入: 1人 クリック: 51回
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この電卓の特徴
RPN電卓と呼ばれる電卓になります。
2 + 3 + 4 =
と入力するのではなく
2 ↩︎ 3 + 4 +
と入力するなかなか不思議な電卓です。
頭の中でのイメージは
2と3足して4を足す
と考えると思いますが、それがそのままキー入力となっているのがわかるかと思います。
思考を妨げない電卓。それがHP-12Cなのです!
Webで使えるシミュレーターがあったりするので、遊んでみると面白いかもしれません
ただ、実機のクリック感がマジ至高なので、機会があれば実際に触ってみてほしい次第です。
実際の使い方
要件定義20人日、基本設計30人日、詳細設計30人日、開発60人日、テスト60人日の開発案件。マネージャーが0.5入ってPMOも0.5。1.2働けるスタープログラマーが2人いて、0.8しかパフォーマンスでない新人が3人、普通のパフォーマンスなメンバーが5人
さて、完了まで何日かかるでしょうか
といった問題があった際に、普通の電卓ならカッコが使えるとして
( 20 + 30 + 30 + 60 + 60 ) ÷ ( 0.5 + 0.5 + ( 1.2 x 2 ) + ( 0.8 x 3 ) + 5 ) =
といった感じでしょうか。カッコが多くて、一度数式に落とさないと計算できないですよね・・・これが、HP-12Cだと
20 ↩︎ 30 + 30 + 60 + 60 + 0.5 ↩︎ 0.5 + 1.2 ↩︎ 2 x + 0.8 ↩︎ 3 x + 5 + ÷
とかなります。難しく見えますが、記号を日本語に置き換えると
20 と30足して30足して60足して60 足して、0.5 と 0.5 足して1.2 と 2 かけて足して0.8 と 3 かけて足して5 足して、割る
と日本語そのままなのがわかります。カッコとか一つも出てきません!
そのうち、内部的にはどういう計算が行われているかなど書いてみようかと思っています。